武道や格闘技と聞くと、「ケガが多そう」「痛い思いをしそう」といったイメージを持つ方も多いかもしれません。
特にお子さんに習わせようと考えている保護者にとっては、安全面が大きな心配のひとつでしょう。

ですが、少林寺拳法では「ケガをしない」「相手を傷つけない」ための体系的な練習法がしっかりと確立されています。
実は、初心者や小さなお子さんでも安心して始められる武道として、近年ますます注目されているのです。

この記事では、少林寺拳法がなぜケガをしにくく、初心者に優しいのか。その秘密に迫ります。


理念に基づいた「相手を傷つけない武道」

少林寺拳法は1947年に創始された比較的新しい武道であり、「護身練胆・精神修養・健康増進」の3つを目的に掲げています。

その根底には、「力ではなく理(ことわり)で相手を制する」「相手を尊重し、自分も守る」という考え方があります。
「強くなる=痛い・危険」ではないのが大きな特徴です。


組手主体=力をぶつけ合わない練習スタイル

多くの格闘技では、試合形式の「スパーリング」や「打ち合い」が多く見られますが、少林寺拳法の稽古は基本的に「組手主体」です。
これは「二人一組で決められた型を行う」という形式で、お互いに技をかける側と受ける側を交互に練習していきます。

空手などで「組手」というと、互いに戦うイメージがありますが、違います。

力任せに打ち合うような練習ではないため、相手との衝突や誤ってケガをするリスクが極めて少ないのです。
むしろ、相手の動きやタイミングを読み、呼吸を合わせることで「技の理(しくみ)」を体感することが目的となっています。


年齢やレベルに応じた指導内容

少林寺拳法では、年齢や体格、経験に応じて内容が細かく調整されています。
たとえば小学生向けには、技の難易度を抑えたカリキュラムが用意され、筋力やバランス感覚を高めながら段階的にステップアップできるようになっています。

また、道院によっては「子どもクラス」「一般クラス」「親子クラス」などが分けられています。
それぞれに合わせたペースで稽古が進みます。
「ついていけない」「できなくて恥ずかしい」と感じることがないよう、無理なく、そして楽しく続けられるような環境が整っているのです。


安全面を重視した指導者の存在

各支部の先生(指導者)は、全員が正式な資格を持ち、安全面を最優先に考えた指導を行っています。
特に初心者には「動き方」「体の使い方」「受け身(転び方)」などの基礎から丁寧に教えてくれます。

この「受け身」が少林寺拳法の大きなポイントで、万が一の転倒でもケガを防ぐための体の使い方がしっかりと身につくようになっています。日常生活や他のスポーツでも役立つスキルとして、多くの親御さんから高評価を得ています。


防具・安全マットの活用

支部によっては、安全マットや柔らかい床を使って練習を行うところもあります。また、組手の際には必要に応じて軽い防具をつけることで、衝撃や万が一の接触によるケガを防ぎます。

少林寺拳法は「自分を守る術」を学ぶ武道だからこそ、まずは自分の体を大切にする意識が徹底されています。それが、安全な稽古環境づくりにもつながっているのです。


安心して「続けられる」からこそ意味がある

どんなに素晴らしい武道でも、ケガが多かったり精神的にプレッシャーが強かったりすると、続けるのが難しくなってしまいます。
少林寺拳法はその逆で、安心して続けられるからこそ、じっくり心と体を育てていけるのです。

初めて武道に触れるお子さん、運動が苦手な方、体力に自信がない保護者の方でも、「少しずつできることが増える楽しさ」を実感しながら成長していける。
それが、少林寺拳法の魅力であり、多くの人に選ばれている理由でもあります。


まずは体験で“安心”を体感してみよう

「興味はあるけど、うちの子にできるか心配…」「ケガしないって本当?」と思っている方は、ぜひ一度体験にいらしてください。実際に練習の様子を見ると、和やかで安全な雰囲気に驚くはずです。

少林寺拳法は、誰もが安心して続けられる“教育的な武道”。ケガをしにくい練習体系の中で、楽しみながら心と体を育ててみませんか?

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