少林寺拳法の指導で、
「技はできるのに動きがつながらない」
と感じたことはないでしょうか。

その解決方法の一つが、
連続複数法形修練です。

今回は、子どもにも実践できる形でのやり方をまとめます。

連続複数法形修練とは何か

連続複数法形修練とは、複数の法形(型)を連続して行うものです

連続複数法形修練のメリット

基本技を組み合わせることで、より実践的な動きを身につけることを目的とします。

例えば、流水蹴(前)・内受突・外受突など3つ程度の技を連続しておこないます。
実はこの組み合わせは、私も最近知ったのだが新しい科目表の後ろについているのです。

ちゃんと読んでないので、見落としていましたが…

とはいえ、大人向けなので子供向けにアレンジしてルールを決めてやらせています。

子ども向け連続複数法形修練のやり方(7つのルール)

ルール1 がちがちにならず、ゆるゆるでいい

理想はガチガチに演武形式でやらせるべきだが、最初は「言われた技」を思い出す作業があるので、まずはゆるゆるでもいいので、形を思い出してもらいます。

ルール2 各3回程度で左右やらせる

あまり数をたくさんやらせず、むしろ左右をやらせる。
柔法においては、左右逆もできるべきだが、そこはあまりこだわらない。大人はちゃんとやらせる(笑

ルール3 剛法は布陣を変えない組み合わせで

大人は気にしなくていいが、子どもの場合布陣が変わると混乱する場合がある。特に子どもによって布陣への意識が薄い子がいる。
混乱をしないように布陣は同じものでやらせる。
(例)
・流水蹴(後) → 内受突(裏) → 外受突
・内受突(表) → 内押受蹴 → 燕返
・突天一 → 突天三
 → 混天一

ルール4 柔法は系統でやらせる

少年拳士は龍華拳が使えないものがある、また天秤なども使えないことを考慮しやらせる。
系統としては「小手抜系」「寄抜系」「切抜・十字抜系」などで分けて、むしろ攻者の攻撃も覚えさせる。
(例)
・片手寄抜 → 片手巻抜 → 送小手
・両手寄抜 → 両手巻抜 → 両手送小手
・切抜外 → 切抜内 → 十字抜

ルール5 相手を変えながらする

人数がいる場合になるが、相手は必ずどんどん変えながらやる。
誰とでもできるように、子どもは特に相手が特定されると成長が止まる。

ルール6 3つの技を決めるが、都度何をするかを指示

3つ程度の技をしていくが、子どもにいうと「え!2つ目はなんやった?」とか「覚えれない」とか遊びの延長で言う子が出てくる。

そこで「覚えなさい」は言わず「ほな、その都度いうから言うた技やれ!」とし、「互いに向き合って、結手、合掌礼、布陣指示」をまずする。布陣のこともこの時に説明する。
この練習法は「言われた技を3つ覚えてやる」ことが目的ではない、何も考えずとも技に集中させる環境を作ってあげる必要がある。

ルール7 長くやらない、終りの時間を決める

相手を変えながら、技も返るので比較的「飽きない」練習法だが、この修練だけやるのは違うと思います。
10分から15分でいいので、集中してやらせて最初の段階で「何時何分には終わる」と宣言してやっています。

指導で最も大切なポイント

と、特に子どもたちに特化した話を書いたが、ルール7のとおりあくまで修練の1つです。
私の感覚からすれば「基本と技の練習の中間くらい」と考えています。

準備運動→基本→連続複数法形修練→各級に分かれて技術

こんな感じだ。連続複数法形修練で体ほぐしていこうぜ、くらいのイメージでやっています。

過去の復習も兼ねておこなうことと、「言われた技をぱっとやる」ことは、結果昇級昇段の試験対策にもなります。

まとめ|連続複数法形修練は“つなぐ練習”

あと、最後になるが最大のポイントは「指導に時間を掛けない」こと。

指導は短く、修練は多く。

どうしても少林寺の指導者は話が長くなる傾向がある(笑
そんなことしている間に、一回でも子どもたちにやらせるほうがいい。

指導するときのポイントとして、改善してもらうのは1つ、多くても2つ。
シンプルに説明して「はい、やれ」である。その1つが出来たら褒める。
これだけでです。

一度の指導で出来るようになると思っているのではれば、それは指導者側のエゴです。
私もなんども同じことを、修正される(笑

気長にゆるくだけど、真剣に向き合ってやればいいと考えます。
もし、これを読んだ他の道院や支部で子どもたちに意識していることがあれば、ぜひ教えてほしいです。

連続複数法形修練は、
単なる型の組み合わせではありません。

技を“つなぐ力”を育てる練習です。

  • 技は単発ではなく流れで理解する
  • 子どもにはルール化が有効
  • 指導は短く、修練は多く

子どもには難しく感じる部分もありますが、
工夫すれば十分に実践できます。

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