僕が怒鳴ったり大きな声を出しているイメージはあまりないと思うが、少林寺拳法の指導では度々大きな声で子どもたちを怒ることがある。
ただそれは、技が出来ないことについてではない。
技が出来ないのは指導者が悪いと僕は考えているので、子どもたちのせいではない。
怒る時というのは、取り組む姿勢であったり、ちゃんとしないといけないときにふざける等、要は「技以外」の部分である。
また、怒る際は「自分の怒りで怒る」のではなく、怒る子どもの為の時に怒るようにしている。
これは声を出す前に考えてから声を出すようにしている。
それも真剣に怒る。
小さい子どもたちというのは、大人以上に「自分にちゃんと向き合っている人か」を敏感に感じ取る。
だからギャンギャン怒っても、それが自分のために怒ってくれるのか、怒る人自身の苛立ちで怒っているのかは分かっている。
だから別段怒ったところで嫌われることもない。
昔メンタルヘルスを勉強した際に、愛情の反対は「嫌い」ではなく『無視』だと聞いた。
指導者の中には子どもがダラダラしてても何も言わない人もいるが、それは無視と同じだと思う。
優しさと無視は違う。
怒らないのが優しいのでは無いと僕は考える。