「少林寺拳法は好きですか?」
そう聞かれれば、私は迷わず「好きです」と答える。
しかし、それは数ある好きなものの一つ。
私がそう考えるようになった背景には、高校時代の恩師である位田先生の言葉がある。
先生は、私たちに何度もこう言っていた。
「少林寺拳法以外のことをしろ」
この一言である。
部活は17時半まで、土日はなし、夏休み、冬休みもなし
報徳学園高等学校に進学した、私は少林寺拳法部があったから救われた(このことについては、また改めて書きます。)。
当時、報徳の少林寺拳法部は毎年全国大会にいき、成績も残していた。
しかし、その練習の時間については厳しく言われていた。
- 平日は放課後からはじめ、17時30分には終わる
- 土日は練習なし
- 夏休み、冬休み、春休みの練習なし
実際、遅くまで残っていると、先生に「いつまでやってるんだ!早く帰れよ!!」と叱られた。
当時は進学校というよりも「スポーツの強い高校」のイメージが強かった報徳学園。
当時の野球部やラグビー部は早朝から、遅くまで練習漬け。
そのなかで、少林寺拳法部は短時間の練習しかしていないのに全国にいく。
同級生から「ええなー楽で」とか言われたものである(笑。
少林寺バカはいらない
当時、報徳学園の練習はこんな感じだった。
- 準備運動
- 基本
- 鎮魂行
- 先生のお話
- 分かれて練習
これで17時半に終わるから、実際の「分かれて練習」の時間は短い。
毎回先生が必ず私たちの前で、お話をしてくれた。
その中でよく言われていたことがある。
- 部活以外の時間に少林寺拳法以外のことをしなさい
- 少林寺バカはいらない
- 集中してやりなさい
言葉は過激だが、先生は本当に少林寺拳法をつうじた「ひとづくり」をされていたのだと、当時は分からなかったが、今はよくわかる。
子どもたちに私も思う、「少林寺拳法以外のことをしろ」
現在芦屋道院でも、少林寺以外の習い事をしている子が増えている。
私は全然いいと思っている。
子どもたちにも、「何他にしてるの?」と話を聞いたりする。
ちなみに、先日バスケットボールをしている子に「バスケットではどんな基本をするの?よかったら少林寺拳法の準備運動でやりたいから」と伝えた。
すると、あまり見たことのない笑顔で、いろいろ教えてくれた。
だから私は、少林寺拳法だけに集中しなさいとは思わない。
そのなかで「やっぱり少林寺拳法が面白くて続けたい」と思ってもらえるかが、私たちの腕のみせどころだと思う。
また、実際に武術・武道・護身術の観点からも、他のスポーツを経験してもらうことは大事だと思う。
少林寺拳法は人生のすべてではない。
本を読むことも、友だちと遊ぶことも、他のスポーツに挑戦することも大切。
そのさまざまな経験の中で、少林寺拳法が人生を支える一本の柱になれば素晴らしいことだと思う。
だからこそ私も、子どもたちには少林寺拳法だけではなく、いろいろなことに挑戦してほしい。
そしてその中で、「やっぱり少林寺拳法が好きだ」と思ってもらえる場をつくっていきたいと思います。
それが、私が恩師から受け継いだ教えでもあります。
