先日、ある動画をインスタグラムにあげました。

この動画の女の子は、小学校低学年。
就学前から、芦屋の道院に来ていました。

とっても可愛いけど、甘えん坊で、なかなか練習に気持ちが向かない様子でした。

数回前の練習のときに、相変わらずダラダラしていました。
僕の中では、この子はちゃんといろんなことが本当は分かっている子だと、信じていたので本人にこう聞きました。

「練習するんか?せえへんのか?」

すると、『えー、分かんない』と答えました。
そこで、僕はこう言いました。

「僕は〇〇〇は本当はもっとうまくなれると知ってるねん、だけど、最終的に練習するか、しないかを決めるのは先生やない。
〇〇〇が自分でやるか、やらないか決めなさい。やるっていうたら先生はちゃんと相手する。やらんのやったら座ってていまのままでいいよ」

「その考えている間、先生はほかの子にも教えないといかんから、やるんやったらおいで」

厳しいことを言ったのは自覚しています。
しかし、彼女の可能性を信じてみたかったのです。
僕の見立てでは、この子なら自分で決められると信じて、少し距離を置いて待つことにしました。

もちろん、全員の子にこのように接することはありません。
その子ごとのケースバイケースはあります。

彼女は、少しだけ座って、こちらをぼーっと見てました。

こちらもほかの子の指導に手を焼いていました。
10分くらいしたときでしょうか。

「先生、練習する」

彼女が僕のところに来ました。
僕はもちろん「OK,ほなやるで!次の技教えたる!!」と1つの技をマンツーマンで教えました。

結果、その技は「これまでの動きはなんやってん」というくらい上手にできました。
最後に発表もしました。

それからというもの、練習になると僕が空いてそうだと思うと、寄ってきて「先生練習して」と言ってくるようになりました。

まあもちろん、ふざけているときもありますが(笑)。
自分から練習に向かうようになったことが、何よりうれしい変化でした

この動画を撮った時も「技2つやろうぜ!」と誘ったのですが「1個しかできなーい」と甘えるので。

「よっしゃ!じゃあ1個でええわ、その代わり攻撃を2つだけ足そうか」

と、うまく乗せて1つの構成にしました。

これが、彼女にとっての初めてのオリジナルの構成です。
まだまだ技は発展途上です、でもまったくこんなことをしなかった子です。
僕にとってもこの成長はうれしかったです。

じゃあ、なぜこうなったか。それは

  • 自分でやることを決めさせたこと
  • その決断を大人がちゃんと認めたこと
  • その結果できることが増えたことを実感させたこと

これにあると思います。

僕は、技が上手にできることだけを、少林寺拳法の指導のゴールにしたくありません。
特に子どもの相手をする場合はなおさらでしょう。
(※技術をおろそかにしていいことはありません、当然必要です)

僕が、こうしてブログで記事を書くのも、自分自身の振り返りと反省のためです。

技術が上手な子どもたちを育てたい。
これは僕にとっては、通過点でしかありません。

子どもが自分で決めること。
そして、自分で決めたことに挑戦して、「自分にもできるんや」と思えること。
僕は、少林寺拳法を通じて、そんな経験を一つでも多く積んでほしいと思っています。

そのためにも、自分自身が指導者として、まだまだこうした実践を積み、成長していかないと、と日々感じています。

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