この動画の女の子は、小学校低学年。
就学前から、芦屋の道院に来ていました。
とっても可愛いけど、甘えん坊で、なかなか練習に気持ちが向かない様子でした。
数回前の練習のときに、相変わらずダラダラしていました。
僕の中では、この子はちゃんといろんなことが本当は分かっている子だと、信じていたので本人にこう聞きました。
「練習するんか?せえへんのか?」
すると、『えー、分かんない』と答えました。
そこで、僕はこう言いました。
「僕は〇〇〇は本当はもっとうまくなれると知ってるねん、だけど、最終的に練習するか、しないかを決めるのは先生やない。
〇〇〇が自分でやるか、やらないか決めなさい。やるっていうたら先生はちゃんと相手する。やらんのやったら座ってていまのままでいいよ」
「その考えている間、先生はほかの子にも教えないといかんから、やるんやったらおいで」
厳しいことを言ったのは自覚しています。
しかし、彼女の可能性を信じてみたかったのです。
僕の見立てでは、この子なら自分で決められると信じて、少し距離を置いて待つことにしました。
もちろん、全員の子にこのように接することはありません。
その子ごとのケースバイケースはあります。
彼女は、少しだけ座って、こちらをぼーっと見てました。
こちらもほかの子の指導に手を焼いていました。
10分くらいしたときでしょうか。
「先生、練習する」
彼女が僕のところに来ました。
僕はもちろん「OK,ほなやるで!次の技教えたる!!」と1つの技をマンツーマンで教えました。
結果、その技は「これまでの動きはなんやってん」というくらい上手にできました。
最後に発表もしました。
それからというもの、練習になると僕が空いてそうだと思うと、寄ってきて「先生練習して」と言ってくるようになりました。
まあもちろん、ふざけているときもありますが(笑)。
自分から練習に向かうようになったことが、何よりうれしい変化でした
この動画を撮った時も「技2つやろうぜ!」と誘ったのですが「1個しかできなーい」と甘えるので。
「よっしゃ!じゃあ1個でええわ、その代わり攻撃を2つだけ足そうか」
と、うまく乗せて1つの構成にしました。
これが、彼女にとっての初めてのオリジナルの構成です。
まだまだ技は発展途上です、でもまったくこんなことをしなかった子です。
僕にとってもこの成長はうれしかったです。
じゃあ、なぜこうなったか。それは
- 自分でやることを決めさせたこと
- その決断を大人がちゃんと認めたこと
- その結果できることが増えたことを実感させたこと
これにあると思います。
僕は、技が上手にできることだけを、少林寺拳法の指導のゴールにしたくありません。
特に子どもの相手をする場合はなおさらでしょう。
(※技術をおろそかにしていいことはありません、当然必要です)
僕が、こうしてブログで記事を書くのも、自分自身の振り返りと反省のためです。
技術が上手な子どもたちを育てたい。
これは僕にとっては、通過点でしかありません。
子どもが自分で決めること。
そして、自分で決めたことに挑戦して、「自分にもできるんや」と思えること。
僕は、少林寺拳法を通じて、そんな経験を一つでも多く積んでほしいと思っています。
そのためにも、自分自身が指導者として、まだまだこうした実践を積み、成長していかないと、と日々感じています。
お子さんの「やってみたい!」を大切に。
少林寺拳法 神戸三宮スポーツ少年団では、礼儀や思いやりを育みながら、一人ひとりのペースに合わせて楽しく練習しています。
まずは、気軽に体験してみませんか?親子で体験も可能です。
見学だけでも大歓迎です。

