こんにちは。少林寺拳法 神戸三宮スポーツ少年団の支部長、田中です。
「空手と少林寺拳法って、何が違うんですか?」
子どもに武道を習わせてみたいと考えている保護者の方から、こんな質問をいただくことがあります。
確かに、どちらも白い道衣を着て、突きや蹴りを練習します。見た目だけでは、その違いが分かりにくいかもしれません。
実際には、空手と少林寺拳法は、それぞれ異なる歴史や技術体系を持つ日本の武道です。
今回は、少林寺拳法を指導している私の立場から、技術、試合、護身術、そして子どもの習い事としての違いを、できるだけ分かりやすく説明したいと思います。
先に結論をお伝えすると、空手は流派によって特徴が異なり、形や組手の競技に取り組める武道。
少林寺拳法は護身の技術と人づくりを一体として学ぶ武道です。
もちろん、どちらも礼儀や心身の成長を大切にしており、どちらが優れているというものではありません。
空手と少林寺拳法の違いを比較表で解説
まずは、主な違いを表にまとめてみました。
| 比較項目 | 空手 | 少林寺拳法 |
|---|---|---|
| 発祥 | 沖縄で発展 | 1947年、香川県で創始 |
| 主な技術 | 突き・蹴り・受けなど。流派により投げ技などもある | 剛法(突き・蹴り・受け)と柔法(抜き・投げ・固め) |
| 技術の特徴 | 流派ごとに体系が異なる | 護身術として剛法と柔法を体系的に学ぶ |
| 練習方法 | 基本・形・組手など | 基本・二人一組での法形修練など |
| 大会 | 形や組手で競う大会がある | 組演武や単独演武などを評価する大会がある |
| 教育面 | 礼儀・精神力・心身の鍛錬など | 自信・勇気・思いやり・行動力などを育む人づくり |
| 子どもの習い事 | 目標や道場の指導方針に応じて選べる | 仲間と協力する練習や護身の学びに特徴がある |
※空手には多くの流派や競技団体があり、表は主に一般的な伝統空手を参考にしています。
では、それぞれの違いを詳しく見ていきましょう。
1.空手と少林寺拳法は歴史や成り立ちが違う
空手は沖縄で発展した日本の武道
空手は沖縄で発展した武術を起源とする日本の武道です。
現在は世界中に広まっており、日本でも子どもの習い事として人気があります。
空手には松濤館流、剛柔流、糸東流、和道流など、さまざまな流派があります。
そのため、ひとくちに空手といっても、道場によって練習内容や重視する技術は異なります。
また極真会館のようなフルコンタクトの空手もあります。
少林寺拳法は1947年に日本で生まれた武道
一方、少林寺拳法は、1947年に宗道臣(そう どうしん)が香川県多度津町で創始した日本の武道です。
少林寺拳法が生まれた目的は、単に強い人間を育てることではありません。
自分に自信を持ち、他人を思いやり、社会のために行動できる人を育てること。
つまり「人づくり」です。
この人づくりという考え方が、少林寺拳法の大きな特徴のひとつです。
2.技の違いは?少林寺拳法には剛法と柔法がある
技術面で比較すると、少林寺拳法の大きな特徴は「剛法」と「柔法」を組み合わせて学ぶことです。
剛法とは?
剛法は、突き、蹴り、受けなどの技術です。
この点では空手と共通する部分があります。
ただし、少林寺拳法は「守主攻従(しゅしゅこうじゅう)」という考え方を基本にしています。
まず自分の身を守り、必要に応じて反撃する。
自分から相手を傷つけるためではなく、身を守るための技術として練習します。
柔法とは?
柔法は、相手につかまれたときに手を抜いたり、関節の仕組みを利用して相手を制したりする技術です。
例えば、子どもが大人に手首をつかまれたとしましょう。
単純に力で振りほどこうとしても、なかなか抜けないかもしれません。
しかし、体の向きや手首の動かし方を工夫すると、力だけに頼らず手を抜ける場合があります。
もちろん、技を習得すれば必ず危険から逃れられるというわけではありません。
危険な場所に近づかない。知らない人について行かない。危険を感じたら大声で助けを求める。
そうした判断と合わせて、身を守るための選択肢を学ぶことに意味があると私は考えています。
なお、空手にも、流派によって投げ技や関節技などがあります。
柔法に似た技術が少林寺拳法だけに存在するわけではありません。
3.試合の違いは?空手は形と組手、少林寺拳法は演武が中心
子どもに武道を習わせるとき、試合や大会について気になる保護者もいらっしゃると思います。
空手には形と組手の競技がある
伝統空手の代表的な競技は「形」と「組手」です。
形は、決められた一連の動作を行い、技の正確さや力強さなどを競います。
組手は、二人の選手が向かい合い、決められたルールに基づいて得点や勝敗を競います。
試合で勝つという目標に向かって努力することは、子どもにとって貴重な経験になるでしょう。
少林寺拳法には組演武や単独演武がある
少林寺拳法では、二人一組で技を組み合わせて披露する「組演武」や、一人で行う「単独演武」などがあります。
大会では、技の正確さや演武の完成度などを評価します。
特に、二人で協力して練習することには大きな意味があります。
自分だけが上手になればいいのではありません。
相手の上達を助けながら、一緒に成長する。
私は、少林寺拳法のこうした部分に大きな魅力を感じています。
ただし、少林寺拳法にも大会の順位や評価はあり、競争がまったくないわけではありません。
4.護身術としては空手と少林寺拳法、どちらがいい?
これも、よく気になるポイントではないでしょうか。
実際のところ、どちらが護身術として優れているかを一概に決めることはできません。
技の種類だけでなく、どのような練習をしているか、本人がどれほど身につけているかによっても変わるからです。
少林寺拳法は、相手から攻撃されたときに身を守るための技術体系を持っています。
そして、私が子どもたちに何より教えたいのは、強さとは、ケンカに勝つことだけではないということです。
危険を感じたとき、無理に立ち向かわず逃げる勇気。
困ったとき、誰かに助けを求める勇気。
友達が困っていたら、思いやりを持って行動する勇気。
そんな強さも、少林寺拳法を通して育てていきたいと思っています。
5.子どもの習い事には空手と少林寺拳法、どちらがおすすめ?
「うちの子に合うかな?」と迷ったら、まずは実際の雰囲気を確かめてみるのが一番です。

ここまで違いを説明してきました。
そして、保護者の方が一番知りたいのは、「うちの子には、どちらが向いているの?」というところでしょう。
私は、武道の種類だけで決める必要はないと思っています。
例えば、空手の試合に興味がある子どももいれば、二人で協力して技を練習することに楽しさを感じる子どももいるでしょう。
ただ、実際には、その子の性格だけで向き不向きが決まるものではありません。
先生との相性、仲間との関係、練習の雰囲気。
そうしたことも、とても大切です。

ここまで違いを説明してきましたが、保護者の方が一番知りたいのは、やはりここではないでしょうか。
「うちの子には、どちらが向いているの?」
私は、武道の種類だけで決める必要はないと思っています。
例えば、空手の試合に興味がある子どももいれば、二人で協力して技を練習することに楽しさを感じる子どももいるでしょう。
ただ、実際には、その子の性格だけで向き不向きが決まるものではありません。
先生との相性、仲間との関係、練習の雰囲気。
そうしたことも、とても大切です。
「空手もいいけれど、少林寺拳法の雰囲気を見てみたい」と思った保護者様へ。
少林寺拳法 神戸三宮スポーツ少年団では、未経験のお子様・保護者様の無料体験を受け付けています。まずは気軽にお越しください!

運動が苦手な子どもでも大丈夫?
少林寺拳法は、運動が得意な子どもだけのものではありません。
最初から強い突きや蹴りができる必要もありません。
一人ひとりの成長に合わせて、少しずつ練習を積み重ねていきます。
もちろん空手にも、初心者を丁寧に指導している道場はたくさんあります。
だからこそ、私は両方を体験してみることをおすすめします。
実際に参加してみると、子どもの表情や反応から分かることがたくさんあるからです。

子どもの「できた!」という喜びを大切にしたい
2026年9月、私たち神戸三宮スポーツ少年団の開設体験会には、13名の子どもたちが参加してくれました。
そのとき、私が印象に残っていることがあります。
それは、練習していた技ができたときの、子どもたちのうれしそうな表情です。
大人から見れば、ほんの小さなことかもしれません。
でも、子どもにとっては、自分の力でできたという大切な経験です。
私は、こうした小さな成功体験の積み重ねが、子どもの自信につながっていくのだと思っています。
少林寺拳法の技を覚えることも大切ですが、それ以上に、「やってみたらできた」「次も挑戦してみよう」と思える気持ちを育てていきたい。
そんなことを、あらためて感じた体験会でした。
6.神戸三宮スポーツ少年団が大切にしている「六つのヒーロー力」
ここからは、私たちの少年団のお話を少しさせてください。
少林寺拳法 神戸三宮スポーツ少年団では、子どもたちに六つの「ヒーロー力」を身につけてほしいと考えています。
- 礼儀:挨拶や感謝を大切にする力
- 自信:自分を信じる力
- 思いやり:相手の気持ちを考える力
- 挑戦:失敗を恐れず一歩踏み出す力
- 護身:自分の身を守るための力
- 生き抜く力:困難に向き合い、乗り越えようとする力
私は、少林寺拳法の技が上手になることだけを目標にはしていません。
大きな声で挨拶ができた。
昨日までできなかった技ができた。
困っている仲間を助けられた。
そうした一つひとつの成長を大切にしたいのです。
少林寺拳法を習っている時間は、子どもの長い人生のほんの一部かもしれません。でも、その時間に身につけた自信や思いやりが、大人になったときにも役立ってくれたら。
そんな願いを持って、子どもたちと向き合っています。

7.空手と少林寺拳法についてのよくある質問
Q.少林寺拳法と空手は同じ武道ですか?
いいえ、別の武道です。空手は沖縄で発展した武道で、少林寺拳法は1947年に香川県で創始されました。
突きや蹴りなど共通する技術もありますが、歴史や技術体系には違いがあります。
Q.少林寺拳法は実際に戦うのですか?
少林寺拳法では、二人一組で攻撃と防御の役割を決めて技を練習することが基本です。
相手と協力しながら技を身につけます。大会では演武の完成度などを競います。
Q.少林寺拳法は女の子でも習えますか?
もちろんです。少林寺拳法は男女を問わず学べる武道です。
腕力だけに頼らない技術もあり、それぞれの体力や習熟度に応じて練習できます。
Q.小学生から始めても遅くありませんか?
まったく遅くありません。未経験から始める子どももいます。
大切なのは、本人が興味を持ち、無理なく続けられる環境を見つけることです。
まとめ|空手と少林寺拳法、まずは体験してみてください
空手と少林寺拳法は、どちらも日本で発展してきた魅力ある武道です。
空手には空手の良さがあり、少林寺拳法には少林寺拳法の良さがあります。
どちらを選ぶにしても、子ども自身が楽しく、前向きに取り組めることが一番大切だと思います。
私たち神戸三宮スポーツ少年団では、少林寺拳法を通じて、子どもたちが自分に自信を持ち、周囲の人を思いやれるようになることを目指しています。
少林寺拳法に興味を持っていただけたなら、ぜひ一度、練習を体験してみてください。
お子さんが楽しめるかどうか、実際に見て、感じていただければと思います。
体験については、以下ページを参照ください。

お子さんの「やってみたい!」を大切に。
少林寺拳法 神戸三宮スポーツ少年団では、礼儀や思いやりを育みながら、一人ひとりのペースに合わせて楽しく練習しています。
まずは、気軽に体験してみませんか?親子で体験も可能です。
見学だけでも大歓迎です。

